- HSPが「誰とも関わりたくない」と思いやすいのはなぜ?
- HSPは人付き合いが嫌いなの?
- 人と関わりたくない時どうすればいい?その対処法は?
「人と話すのが億劫」
「誰とも関わらずにいられたらどんなに楽か…」
「こんなことを感じる私は人が嫌いなのだろうか?」
一度そう考えたことのあるHSPの方もいるのではないでしょうか?
繊細で共感性の高い特性を持つHSPは、人間関係から受けるストレスは大きいです。では、どんな時にしんどさを感じてしまうのか?
この記事では、HSPが「人と関わりたくない…」と思ってしまう理由とその対策について深掘りしていきます!
- HSPが人と関わりたくない原因
- HSPが人と関わりたくない時の対策
- HSPの筆者が心掛けていること
この記事を書いている私も、HSS型HSPです。
このブログでは、私の体験談も踏まえながらHSPの人が楽に生きられるような情報を発信中!
HSPについて、一緒に学んでいきましょう!
1.HSPは人嫌いではない
①HSPは人と話すのは好き
HSPは人と話すこと自体は嫌いではありません。
共感性が高く、相手の気持ちが分かってしまうこともあり、すぐに人と打ち解けることができる人も多いでしょう。そうしていく中で良好な人間関係を築くことができ、心地よい会話を楽しむことができるため、HSPは人と話すことは好きなのです。
②HSPの特性で人と関わりたくなくなってしまう
HSPの特性として次の4つが挙げられます。
〈DOES〉
- D:Depth of Processing 物事を深く処理する
- O:Over Stimulation 五感から得られる外部の刺激に強く反応
- E:Emotional Responsiveness & Empathy 他人の感情変化に敏感で、影響を受けやすい
- S:Sensitive to Subtleties 他人では気付かない些細な刺激に反応
刺激や他人の感情変化に敏感な特性から、人と関わる中でも大きなストレスを受けてしまうのです。
苦手な人との関わりはもちろんのこと、大好きな人たちと会った後でも気疲れしてしまいます。
その気質ゆえに疲労してしまい、「人と関わりたくない…」という気分になってしまうのですね。
2.HSPが人と関わりたくない原因7選
HSPが人と関わりたくないのは、HSPの特性に理由があります。それをさらに深掘りして、人と関わりたくない原因を7つご紹介していきます!
- いろいろなことに気づきやすい
- 人の心を読んでいる
- 自分の気持ちを抑圧している
- 自己肯定感が低い
- 周囲のエネルギーに影響される
- 刺激の強い人が苦手
- 価値観が合わない
①色々なことに気づきやすい
HSPは刺激に敏感で、非HSPに人が気づかないような些細な変化にも気づいてしまいます。また変化に気づいた後に自分の中で深く考え、その状況に意味づけをしてしまいます。
例えば、
- Aさんは顔色が悪い気がするけど、気分が悪いのかな?
- Bさんはあまり話してないから、別の話を振ってみよう
などと、話の内容だけでなく、相手の表情や空気感からさまざまな情報を察知して思考を巡らせてしまうのです。そのため、いくら楽しい会話といえど、1人のなった時にぐったりとしてしまうのです。
②無意識に人の心を読んでいる
上記の「①いろいろなことに気づきやすい」の項目で例に挙げたように、相手の表情や仕草から無意識に相手の心を読んでしまいます。
- Cさんはこの話になったら声のトーンが落ちた気がする。触れない方がいいのかな?
- もしかしたら今の言葉で相手を傷つけたかもしれない
などと相手の表情を読み、それに応じて反応してしまいます。しかもそれは無意識に行われているので、自分でも知らないうちに疲労がたまってしまうのです。
③自分の気持ちを抑えている
HSPは相手の気持ちを無意識に読んでしまうため、相手に合わせすぎて自分の言いたいことが言えなくなってしまうことも多いです。
相手に同調しすぎると自分でも意識しないまま振り回されている結果となり、モヤモヤして相手が嫌になってしまうことも。
私は相手に同調しすぎて自分の意見が言えず、家に帰ってから「ああ言えば良かった…」と反省会することがよくありました。
相手を尊重するあまりに自分を抑圧すると、知らず知らずのうちに人間関係のストレスが溜まってしまい、人を避ける方が楽になっていきます。
④自己肯定感が低い
HSPは自己肯定感が低い傾向があります。理由は物事を深く洞察する能力から「過去の自分の失敗を高く見積りすぎてしまうため」です。
自分の失敗に衝撃を受け、何度も反芻して脳に刻み込まれます。深く洞察することで強い反省状態になり、時には萎縮してしまうのです。
そのようなことが何度か繰り返されると自己肯定感が下がり、周囲に対して劣等感を抱いてしまったり、必要以上に相手に合わせすぎて疲労してしまいます。
⑤周囲のエネルギーに影響を受けやすい
HSPは刺激に敏感なため、集団や話している相手のエネルギーに影響を受けやすい傾向にあります。特に負のエネルギーに対しては自分もマイナスになりやすく疲れてしまいます。
例えば、
- バタバタして落ち着かない職場
- 愚痴や悪口が多い人との会話
- 人が怒鳴っている状況
などがあった場合は受ける刺激が大きく、また相手の感情も入ってきてパニック状態になってしまうこともあります。
⑥刺激の強い人が苦手
HSPが人付き合いしたくない場合に多いのは、相手が「刺激の強い人」の場合ではないでしょうか?
刺激の強い人とは、
- 声が大きい人
- イライラしている人
- 愚痴や悪口が多い人
- マウントを取ってくる人
- こちらの都合を無視してくる人
などです。調子が良ければスルーすることもできるかもしれませんが、一度気になると流せずにずっとそのことを考えてしまいます。
また相手に同調してイライラしたり、悪口を聞かされているだけなのに言われている相手に申し訳なく感じて心苦しくなったりと、心が荒波で大変なことになってしまうのです。
⑦非HSPと価値観が違う
HSPは刺激に敏感な特性から、それを避けるために静かな環境でゆっくりしたり、少人数で穏やかに過ごすのが好きな人も多いでしょう。
しかし、家族やクラスメイト、友人など近しい人が非HSPの場合、飲み会やアウトドアなど比較的刺激的なアクティビティーが好きだったり。マシンガントークで盛り上がるのが日常的だと周囲との関わりに疲れてしまうかもしれません。
私は飲み会があまり得意ではないため、お酒を飲むのが大好きな友人とは疎遠になりました…
3.HSPが人と関わりたくない時の対策7選
ここからは、HSPが人と関わりたくない時の対策を7つご紹介します!
しんどさを抱える時の理由は様々だと思いますが、ぜひ対策をひとつずつ試していって楽な気持ちになってもらえれば幸いです。
- 1人の時間を大切にする
- 価値観を明確にする
- 狭く深く付き合う
- 嫌なこと・苦手な人から距離をとる
- 入ってくる刺激を軽減する
- 自然に触れる
- 無理せず働ける職場に転職する
①1人の時間を大切にする
人と関わりたくない時は、無理せず「1人で過ごしましょう」。
HSPは刺激で疲れた脳をしっかりと回復させるために、1人を時間が不可欠です。ただ1人で過ごすと言っても、SNSや動画を見続けるのはあまりおすすめできません。
1人での過ごし方としておすすめは、
- ひたすらに寝る
- 自然の中を散歩する
- 掃除や洗濯などをして身の回りを整える
など落ち着いて過ごすことです。HSPは刺激の波に飲まれていると、ややパニック状態になり冷静な判断がしづらくなります。これは交感神経が活発すぎることで脳がうまく休めていないためです。刺激から離れてリラックスすることで副交感神経が優位になり、落ち着いて考えることができますよ。
心身がリラックスした状態で、自分の心地よい環境や人間関係を作るための作戦を練ってください。そしてパワーが溜まったらそれを実行するために動けば良いのです。
②価値観を明確にする
十分に心身を休めた後は、「自分の価値観を明確にする」ことが大切です。HSPは様々な刺激を敏感にキャッチし、どれに対しても深く洞察するため、物事に対して優先順位をつけることが苦手な傾向にあります。自分のすべきこと、他人の課題、放っておいても良いことの区別がつきづらく、振り回されてしまうのです。
それらを少しでもなくすためには、自身の価値観を明確にすることが大切です。価値観の振り返りは以下の3ステップで行ってみて下さい。
- 価値観を明確にするリストで状況と感情を振り返る
- 自分がリラックスできる状況・苦手な状況を振り分ける
- 自分の優先順位リストを作る
1-価値観を明確にするリストで状況や感情を振り返る
まずリストに沿って、自分の経験や感情を振り返ってみましょう。
価値観を明確にするリスト
- リストモヤモヤしたできごと
- 疲れたできごと
- 嬉しかったできごと
- 時間を忘れてできること
- 落ち着いて過ごせた環境
2-自分がリラックスできる状況・苦手な状況を振り分ける
経験や感情を振り返ると、自分がリラックスできる状況と苦手な状況が見えてくるはずです。ここで大切なのは、自分のいい状況と苦手な状況を事前にしっかり把握しておくということ。HSPは刺激が入ってくるとそれを処理するのに精一杯になります。そこで「あぁこの状況は私が苦手な状況だ」と客観視することが大切なのです。(なかなか難しいですが)
苦手な状況はなるべく避けるか、遭遇した時に出来うる対策を作っておきましょう。
3-自分の優先順位リストを作る
自分の好ましい状況と苦手な状況を把握した後は、自分の優先順位のリストを作ります。
私の優先順位リストは以下の通りです。
- 睡眠時間
- 読書やブログを書く時間
- トレーニングの時間
- 家族との時間
- 親しい友人との語らい
- 職場の人との関わり
この順位の理由は、私はしっかり寝ないと心身が不安定になるので、睡眠時間の確保に重点を置いています。それから、読書が好きなのとブログをしっかり育てたい思いがあるため、その時間も確保します。筋トレや散歩をすると身体の調子が良いため、それも確保。人間関係は、家族→親友→同僚で優先順位を考えていて、その通りに予定を組みます。
場合によっては優先順位リストから外れることもあります(遠くに住む親友が帰省した場合に夜まで語らって睡眠時間が短くなるなど)が、基本的にはこの順位でスケジュールを組みます。
大切なのはリスト通りに生活することではなく「自分の大切な時間や人を認識すること」。それにより優先順位が低いものに振り回されないようになるのです。
③狭く深く付き合う
広く浅い人間関係は、その分刺激も多くストレスも増します。HSPでそのような関係を持っている方は、一度見直してみてもいいかもしれません。HSPは人との関わり1つ1つを真剣に捉えて、深く考える傾向にあります。前の項目で考えた「自分の優先順位リスト」に沿って下位の順位にかける時間を減らしていきましょう。
仕事や学校、地域の付き合いでどうしても関係を持たなければならないという人もいるでしょう。むしろそのようなどうしても関わらないといけない場合に置いてストレスを感じてしまいますよね。そんな時は自分ルールを決めるのです。
- 職場や地域付き合いではプライベートの話はしない
- SNSの繋がりは重視しない
- 相談できる友達が1人でもいればいいと考える
誰にでも平等ではなく、自分が大切にしたい人に時間も労力もかけるため「狭く深く付き合う」ことを心がけていきましょう。
④嫌なこと・苦手な人から距離をとる
前述の「③狭く深く付き合う」ことに関連しますが、「嫌なこと・苦手な人から距離をとる」ことも意識することが大切です。
HSPはどの刺激も等しく敏感に察知し、共感性も高く、また生真面目な性格から誰にでも平等に接する傾向があります。それは時に素晴らしいことですが、自分の身を削ってまでそれに徹することはありません。「嫌なこと・苦手な人からは離れても良い」という認識でいることが大切なのです。
下記にHSPが苦手なことや人、その対処法をまとめたので、参考にしてみて下さい。
HSPが苦手な人 | HSPが苦手な場所 | HSPが苦手なこと |
---|---|---|
・声が大きい人 ・イライラしている人 ・愚痴や悪口が多い人 ・マウントを取ってくる人 ・こちらの都合を無視してくる人 | ・大きな音がする場所 ・匂いが強い場所 ・光や反射が強い場所 ・人が多い場所 ・忙しない場所 | ・臨機応変さを求められること ・迅速な対応が求められること ・他者と多く関わること ・マルチタスク ・厳しい競争やノルマ |
苦手な人への対策 | 苦手な場所への対策 | 苦手なことへの対策 |
・挨拶のみにする ・話を広げない(そうなんですね、大変ですねなど一般化する) ・その場を離れる | ・なるべく近寄らない ・滞在時間を短くする | ・やることをリストアップする ・困った時の対処を考えておく ・フォローを頼んでおく ・より良い職場を探す |
苦手なことから逃げてばかりじゃ強くなれないのでは?と思う人や、周りにそう言われて育った人もいるかもしれません。ですが、人には乗り越えるべき課題とそうでない課題があると思うのです。
それを見分ける方法は「これを乗り超えたら成長できるか?」ということです。
将来のために勉強することや、今の仕事でスキルアップのために現在のプロジェクトに励む時、辛いこともありますが着実に将来へ繋がってますよね。しかし、苦手な人と頑張って付き合ったり、しんどい場所に我慢して居続けることはどうでしょうか?ただ自分が消耗するだけです。
自分がしんどい最中では、乗り越えるべき課題かどうか分かりづらいこともあります。また乗り越えた方がいい課題でも今は難しいこともあります。そんな時は周囲の信頼できる人に相談して、自分で納得できるやり方を選びましょう。
⑤入ってくる刺激を軽減する
HSPが人と関わりたくない時は、入ってくる刺激が多すぎて脳が疲れている場合があります。その回復のために五感から「入ってくる刺激を意識して遮断」してみましょう。
✳︎五感とは視覚・聴覚・嗅(きゅう)覚・味覚・触覚の五つの感覚のことを指します。
五感への刺激軽減の方法は以下の通りです。
- 視覚:デジタルデトックス(スマホ・PC・テレビから離れる)・自然を眺める・瞑想・部屋に遮光カーテンを導入する
- 聴覚:無音で過ごす・落ち着いた音楽を聴く
- 嗅覚:香水・柔軟剤をやめてみる
- 触覚:肌触りの良い(コットンなど)衣類を着る・ゆったりとした衣類を着る・寝具を心地よいと感じるものに替える
- 味覚:極端な味付けを避ける(甘すぎる、辛すぎる食べ物を食べない)・味付けを薄めにして食材の味を楽しむ
私のおすすめは、綺麗に掃除された部屋でお気に入りのパジャマを着てぐっすりと寝ることです。本当にスッキリしますよ!
⑥自然に触れる
人と関わりたくない時は、「自然に触れてエネルギーをもらいましょう」。HSPの刺激に敏感で深く洞察する能力により、自然が持つ素晴らしさを存分に感じることができます。
例えば、
- 色とりどりの花を見て、その色彩の豊かさに感動する
- 鳥のさえずりを聴いて、歌っているみたいだなと自分も嬉しくなる
- 目の前に広がる海を見て、世界中と繋がっている感覚になり壮大な気持ちになる
などと感じたことはありませんか?
自然の彩り豊かな光景は、それだけで心を癒してくれます。そしてHSPはそこから得られるエネルギーを深い洞察力でさらにプラスに変えることもできるのです。公園や緑の多いスポット、海などで1人時間を過ごすと心の中が充電されていくのを感じることができますよ。
⑦無理せず働ける職場に転職する
1人時間を過ごしてリフレッシュしても、職場環境が辛くてどうにもならない…という人は、「転職を視野に入れて行動する」のも一手です。
一般的にHSPに向いている仕事と向かない仕事は以下の通りです。
HSPに向いている仕事 | HSPに向かない仕事 |
---|---|
・正確さを求められる仕事 ・人の心や痛みを解決する仕事 ・マイペースにできる仕事 ・人との関わりが少ない仕事 | ・ノルマや競争が厳しい仕事 ・臨機応変さを求められる仕事 ・大きな音や騒がしい環境でする仕事 ・人との関わりが多い仕事 |
とはいえ、転職といってもすぐに職場環境を変えることは難しいですよね。転職は長期計画です。転職サイトを見ながら、この環境に留まらなくても大丈夫なんだ…と視点を広く持つことでリラックスできますよ。
関連記事>>HSPの人にオススメの転職エージェント5選!必ずやるべき質問もご紹介
職場環境があまりにも辛すぎて、心身に不調をきたしている場合はまず休職を考えてみるのも良いと思います。下記サイトを確認の上、上司や人事の人に相談してみましょう。
参考になるサイト・動画
4.人と関わらないメリット&デメリット
HSPが人と関わりたくない時は、情報を遮断したり1人時間を過ごしたりして「人との関わりを少なくすること」が最適解だと説明してきました。ただ、人と関わらないことはメリットとデメリットがあります。それを踏まえた上で、バランスをとっていくのが重要になります。
メリット | デメリット |
---|---|
・自分らしく生きられる ・ストレスから解放される ・自分や大切なもののためにリソースを使える | ・幸福度が減る ・チャンスの数が減る ・思考が偏る |
①人と関わらないメリット
- 自分らしく生きられる
- ストレスから解放される
- 自分や大切なもののためにリソースを使える
人と関わらないメリットとしてまず挙げられるのは「自分らしく生きられる」ということ。また「人間関係から生じる様々なストレスからも解放」され、リラックスして生活ができます。そして、人との関わりを少なくすることで「自分や大切な人、やりたいことのために時間やお金などのリソースを使う」ことができます。
まとめると「マイペースに自分のしたいことができる」というメリットがあるわけです。
②人と関わらないデメリット
- 幸福度が減る
- チャンスの数が減る
- 思考が偏る
人と関わらないことによるデメリットも存在します。そのひとつが「幸福感が減る」ということ。人間は社会的な動物で、他人とスキンシップを取ったり感謝したりすると、幸福ホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」が分泌され幸せな気持ちになります。また心地よい雑談をするとオキシトシンだけでなく、「ドーパミン」や「エンドルフィン」が分泌され、健康や幸福感を高めてくれます。人との関わりを減らすとストレスが減りますが、同時に幸福感も減ってしまうことになるというわけです。
また「チャンスが減る」こともデメリットのひとつでしょう。人とのつながりを人脈と言いますが、他者を通じて良い条件の仕事を得ることができたり、パートナーを紹介された経験がある方もいるかもしれませんね。人との関わりを減らすと、そのような環境下で得られるチャンスが減ってしまいます。
そして最後に挙げたいのが「思考の偏り」です。人付き合いが少なかったり、同じ人と付き合っているとどうしても考え方に偏りが出てしまいます。それが長くなると偏った思考で頭が凝り固まってしまう可能性もあります。
③人付き合いはバランスを取ることが大切
人との関わりにはメリットとデメリットがあります。人付き合いはどちらかに極端に偏ってしまうとデメリットも大きくなるでしょう。バランスを取り、自分の大切な人への比重を増やしていくのが賢明だと思います。
なぜこのような話をしたかというと、HSPは自他の感情に敏感なあまり、不快を避けようとして完璧主義になりがちだからです。そのため人間関係も極端に振り切ってしまうこともあるでしょう。疲れている時に一時的に人と会うのを制限するのは良いですが、「孤独が最適だ!」と考えて必要な人間関係まで切ってしまうのも考えものです。
人と関わらないメリットとデメリットを考慮しながら、自分の最適解を見つけていきましょう!
5.私が人との付き合いに疲れた時に心がけていること3選
最後にHSPである私が、人との付き合いに疲れた時に心がけていることを3つご紹介したいと思います。
- 脳を休ませる
- 好きな人とだけ向き合う
- ジャーナルを書く
①脳を休ませる
私が人との関わりに疲れた時に心がけていることのひとつ目は「脳を休ませる」ということ。人と関わりたくない場合においては、相手が嫌な場合もありますが、大体は自分がキャパオーバーして余裕がない場合も多いです。
自分が疲れていると相手の些細な言動が許せなくなったり、行動を拡大解釈して被害妄想的な思考になったりしてしまいます。そんな時は、脳を休ませてゆっくりしよう!と心がけています。
私が行なっている脳を休ませる行動は以下の通りです。
- 早めに寝る
- デジタルデトックスをする
- 部屋を掃除する
- 日常生活を丁寧に過ごしてみる
- コーヒーを淹れ、お気に入りのお菓子を食べる
余計な情報を遮断し、部屋を清潔にして自分を労わります。そうすると、少しずつ自分が回復しているのを感じることができますよ。
②好きな人とだけ向き合う
私が人との関わりに疲れた時に心がけていることのふたつ目は「好きな人とだけ向き合う」ということ。以前はHSPの気質からか、すべての人に真心を持って接しないといけないと思い込んでいるところがありました。ただ、それでは疲れてしまうし、自分を犠牲にしてしまうことが多くて、どうしても疲れてしまっていたのです。
ただ、人との距離感は自分で選べますよね?そこで自分が好きな人(信頼できる人・大切だと思う人)とだけ真剣に向き合おうと決めました。
具体的に言うと、
- 自分の好きな人を明確にする
- 好きな人以外には自分の私生活や大切にしていることを話さない
- 好きな人以外の話は深入りしない(共感せずに流す)
です。好きな人にのみ、自分の時間と労力を使うように心がけました。そうすると、周囲との距離感を適切に保つことができ、ごく些細なことはどうでも良いことととしてスルーできるようになります。
また、好きな人にもすべてを話さなくても良いですし、相手を優先しすぎる必要もないと思います。好きな人は時間が経てば変わることもありますが、周囲との距離感はすべて自分が決められる!と考えることが大切だと思っています。
③ジャーナルを書く
私が人との関わりに疲れた時に心がけていることの三つ目は「ジャーナルを書く」ということ。ジャーナルとは自分のプライベートを書き綴るものですが、日記とは違って内容がより哲学的なものや感情的な範囲を追求するのを目的とします。
とは言ってもそんなに難しいものではなく、経験やそれに伴う感情を振り返って自分の価値観を明確にしよう!と言うことです。
私はジャーナルを書くことを「自分会議」と呼んでいますよ。
人との関わりに疲れた時だけでなく、普段から「この出来事で私はこう思った」「こう言われて嫌だった(嬉しかった)」などと簡単でいいので書いておきます。そして、人と離れて1人の時間をしっかり持った時に自分の感情や行動の傾向を振り返り、自分が大切にしたいことを明確にしておくのです。
自分の大切にしたいことが分かると、自分の振る舞いを主体的に決めることができ、納得感を持って過ごすことができるので人間関係に対してもモヤモヤが少なくなります。人付き合いでの疲労感も減ると思うのでおすすめですよ。
まとめ
HSPが人と関わりたくないと思う原因のまとめです。
原因は以下の7つ!
- いろいろなことに気づきやすい
- 人の心を読んでいる
- 自分の気持ちを抑圧している
- 自己肯定感が低い
- 周囲のエネルギーに影響される
- 刺激の強い人が苦手
- 価値観が合わない
HSPはこれらが理由で疲弊し、「人と関わりたくない…」と考えてしまうのですが、しっかり対策することでリラックスして人と関わることができますよ。
他人の心がわかりすぎるHSPですが、自分も他人も尊重しながら生きていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!