・HSPで仕事が続かなくて悩んでいる
・HSPが無理なく仕事が続けられるコツが知りたい
・HSPにあった職場環境が知りたい
「仕事が続かないのは、自分の努力が足りないのだろうか?」
「もしかして自分はHSPなのではないだろうか?」
そんなお悩みを抱えていませんか?
刺激を受けやすいHSPの人にとって、多くの時間を過ごす職場環境や人間関係の問題は、人生を揺るがすくらい重要な要素ですよね。
結論、HSPの人が仕事が続かなくても問題ありませんし、自分に合った職場を探していくことが大切です。
この記事では、以下のことを詳しくご紹介していきます。
- HSPが無理なく仕事をするためのコツ6選
- HSPが仕事が続かない原因7選
- HSPが無理なく仕事を続けやすい環境5選
- HSPの人が仕事について思い詰めないためのポイント3選
ちなみに私もHSP。20代から転職を5回繰り返しました。
今は刺激が少ない環境でのんびり働いています。
すぐに退職や転職をしなくても、自分の特徴や向いている環境を知ることで少しでも楽になるかもしれません。
この記事を通して、無理なく働くコツを掴んでいきましょう!
HSPの特徴
大阪クリニック(梅田院):HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)
- Depth of Processing/考え方が複雑、深く処理をする
- Overstimulation/過剰に刺激を受けやすい、敏感で疲れやすい
- Emotional response and empathy/全体的に感情の反応が強く、共感力が強い
- Sensitivity to Subtleties/些細な刺激を察知する、あらゆる感覚がするどい
HSPの人が仕事が続かないのは全く問題ない
いきなり結論ですが、HSP気質の人が仕事が続かないのは全く問題ありません。
なぜなら、過剰なストレスから離れることは、自分を守るために大切な行為だからです。
刺激を受けやすく、共感しやすい傾向にあるHSPの人は、ストレスのかかる環境であっても無理やり自分を合わせてしまい心身を破壊してしまう危険性が高いです。
私も新卒で入った会社で、うつになってしまいました。
自分では問題なく仕事しているつもりでしたが、同僚が異変に気づいて受診を勧められたのです。
過剰なストレスがかかっていても、人や環境に合わせる特性を持つHSPが、
- 苦手な環境に合わせ続ける
- 悩みやストレスをため込む
- 人間関係に振り回される
といった状況を続けてしまうと、かなり危険です。
追い詰めてしまう前に退職することは決して悪いことではありません。
HSPの人が無理なく仕事を続けるためのコツ6選
HSPの人が無理なく働くためには、「自分にあった環境や働き方で仕事をする」ことがとっても大切。
ここからは、HSPの人が無理なく仕事を続けられるためのコツを6つご紹介します。
- 自分の特性を理解し、自分に合った環境や働き方を見つける
- 仕事に求める基準を変える
- 仕事以外にやりがいを見つける
- ストレスを軽減する方法を身につける
- 社会保障制度を使って自由な時間を作る
- 転職エージェントに登録する
①自分の特性を理解する
仕事を長く続けるためには、まず自分の特性を理解することが大切です。
自分の特性を深く理解した上で長く続けられる環境や、働き方を探していきましょう。
HSPの人が自分への理解を深める上で必要なアプローチは2つあります。
HSPの人が自己理解するためのアプローチ
- HSPの得意・不得意とは?
- 自分の得意・不得意は何か?
過去の出来事やその時に感じた思い、考えなどを書き出してみましょう。
「私はHSPだから〇〇ができない」と決めつけることはせずに、できるだけフラットな視点で自分を観察します。
できれば、あなたをよく知っている人と一緒に考えるのも良いかもしれませんね。
また、自分自身の強みを客観的に知りたい!という方は「ストレングス・ファインダー」を活用しましょう。
ストレングス・ファインダーは、34個の資質の中から上位5個の才能を客観的に調べられるウェブテストで、約3000万人が受けた世界的に有名なツールの一つです。
HSPの人は自己評価が低くなってしまう傾向にあるため、このようなツールを活用すれば、自分でも気がつかなかった強みを発見できるかもしれません。
私の強みは、①親密性 ②慎重さ ③学習欲 ④調和性 ⑤分析思考でした!行動のヒントも書いてあり、参考になりました。
②仕事を探す基準を変える
長く続ける仕事に就くためには、仕事を探す基準を見直してみるのも大切です。
仕事がなかなか続かないのは、仕事探しの基準が自分に合っていないかもしれないですよ。
一般的な仕事を探す基準として、以下のようなものがあります。
- 給料が高い
- 有名企業
- 成長産業・今後も衰退しない業界
上記の条件で仕事を探すことは間違ってはいません。
しかし、HSPの人がこのような条件で仕事を選ぶと、失敗する可能性が高くなってしまいます。
私は看護師として、夜勤もこなし高いお給料も頂いていましたが、過度の緊張感や昼夜逆転の生活に耐えきれず、病気になってしまいました。
HSPの人にとって、仕事の条件として一番大切なのは内面の部分です。
つまり、自分の強み・価値観を重視して、仕事を探す基準を作る必要がありますよ。
- 自分の強み・弱みを理解して仕事を選んでいるか?
- この業界に適性があるのか?
- 今の職場で合わないところは何か?
自己理解を深めた上で、どの職種や職場、働き方が合っているのかを見極めましょう。
③仕事以外にやりがいを見つける
仕事以外にやりがいを見つけることも、HSPの人が仕事を続けていくためには大切です。
なぜなら、共感力が高い傾向にあるHSPは、仕事に全力投球しすぎることが往々にしてあるからです。
そのため、仕事以外に注意を向けられることを複数持っておくことを強くオススメします。
具体的には、
- 仕事以外の趣味を見つける(読書・映画鑑賞・スポーツ・料理など)
- 副業で本業以外の収入源を持つ
- 新しいことを始める
などを実現すると、程よいストレス発散になり、結果仕事を長く続けることができます。
私も筋トレや読書、ブログ運営を始めたことで、仕事以外での楽しみや目標を得ることができています。結果、仕事に対して程よく向き合いながら、人生を楽しんでいる実感があります!
副業で収入を得ることができれば、本業以外で生活する道も見つかり、本業に対する不安感が減るという効果もありますよね。
休みの日にアクティブに過ごすのが苦手な方は、日常に変化をつけてみるのも面白いですよ。
例えば、いつもと違う道を通ったり、初めてのカフェに入ってみたり、新発売のドリンクを試してみるのはどうですか?
仕事以外に目を向けることで、程よくリラックスすることができると思いますよ。
仕事を長く続けるために、仕事以外でのやりがいやリラックスできる環境をぜひ見つけていきましょう。
④ストレス解消のコツを知っておく
共感性の高いHSPの人は、言葉や出来事からストレスを受けやすい特徴があります。
ストレスをうまく受け流す、解消する方法を知っておくだけでも楽になりますよ。
ストレス解消のコツは以下の通りです。
- 自分がストレスを感じることを明確にする
- 感情をコントロールする方法を学ぶ
- コミュニケーションスキルを学ぶ
- 瞑想やヨガなどリフレッシュできる時間をとる
- リラックスする時間をとる
自分がストレスに感じることを明確にし、それの対処方法を学ぶこと。そして、普段からリフレッシュやリラックスする方法を知っておくことで、自分のメンタルをフラットな状態に保つことが重要です。
ストレスがあまりにも多い、対処できそうにない、リフレッシュする時間をとってもリカバリーできない…といった場合には、とても辛い状況だと思います。
その場合は、「仕事を休む」「別の仕事に就く」といった、仕事を続ける以外の選択肢を考え始めても良いかもしれません。
⑤社会保障制度を活用する
仕事を続けていけそうもないが、生活もあるので迷っている…という人もいるかもしれません。
そのような人は「社会保障制度」を活用して、心身をゆっくり休めましょう。
社会保障制度を使えば、仕事をしていなくても最大で2年6ヶ月は生活を保障してくれます。
私も病気で仕事を退職した際、健康保険の傷病手当金の給付を受けたおかげでお金の心配なく休むことができました。
このような保障制度があることがわかれば、気分が少しでも楽になりませんか?
制度について分かりやすく説明しているサイトや動画もありますので、ぜひチェックしておきましょう!
参考になるサイト・動画
⑥転職エージェントに登録する
HSPの人は、その特性上ストレスを受けやすい状態にあるのが仕事の悩みの原因であることが多く、転職が解決の最適解とは言えないかもしれません。
それでも、転職エージェントに登録だけでもしておくことをオススメします。
転職エージェントに登録するメリットは以下の通りです。
- いつでも転職できる安心感が得られる
- 常に新しい情報を得られる
- 自分の市場価値を把握できる
今の職場以外の環境を知ることで、視野が広がり、自分の状況を客観的に把握しやすくなります。
すぐに転職活動をしなくても、いつでも違う場所へ行ける安心感が得られますし、自分の市場価値を知ることで更なるスキルアップへのモチベーションにも繋がることでしょう。
登録は無料なので、やっておいて損はないと思いますよ。
HSPの人が仕事が続かない原因7選
HSPの人が仕事が続かないのは悪いことではありません。
しかし、しんどい環境を避けて自分に合った職場を探すためにも、HSPの人が仕事が続けられない原因を知っておくことも重要です。
HSPの人が仕事が続けられない理由は、以下の7つです。
- 悩みを他の人に相談できない
- 人の評価を過剰に気にしすぎてしまう
- 上司や同僚の些細な言動に傷ついてしまう
- 臨機応変な対応が求められる
- 急な変化に疲れてしまう
- 電話や他人の声など音の刺激で集中できない
- 周囲が騒がしい環境で落ち着かない
この項目では、HSPの人が仕事が続かない原因をご紹介しながら、私の経験に基づいたちょこっとアドバイスを掲載しています。一緒に見ていきましょう!
①悩みを人に相談できない
HSPの人は、人の目線を気にしてしまう傾向にあり、悩みを誰にもいえず溜め込んでしまう人も多いです。
その結果、ストレスの原因を解決できずに、急に限界がきて仕事が続けられなくなってしまうのです。
私は今でも相談する時は緊張します。こんなことは自分で解決すべきではないか、これを言ったら相手は迷惑だろうか、などと色々考えてしまうんです…。
他人の状況や考えていることは、言ってくれない限り分からないですよね。
そう、言わないと状況は好転しないんですよ!
質問や相談しないデメリットは以下の通りです。
- 質問をしないため、仕事を理解していると思われて仕事が増やされる
- 理解できていない部分を質問できず、次第にミスが増えてしまう
- 不満を言わないため、嫌な仕事を任されさらにストレスが溜まる
どうでしょう?相談しないことで、何一つ良いことはありません。
HSPの人が「こんなこと聞いても良いのかな?」と思うことは本当に些細なことです。最初は勇気がいると思いますが、やり始めると「こんなものか」と気が抜ける感じがあると思いますよ。
ぜひ試してみてくださいね!
②他者の評価が気になる
HSPの人、人の目線など周囲の環境や、他者の感情に敏感な人な傾向にあります。
そのため必要以上に他者の評価が気になり、自分自身を否定的に捉えてしまうことがあるのです。
例えば、以下のように考えたことはありませんか?
- 同僚に嫌われていると感じ、仕事に行くのが怖くなる
- 評価が下がってしまうことが怖く、些細なミスを気にしすぎる
- 上司に評価がされていない気がして、疑心暗鬼になる
評価を気にしても意味がないと分かっていながら、些細なミスや他者の言動で自分のことを責めてしまいます。
気にしないようにしても忘れることはなかなか難しいので、別のことに集中するのがおすすめですよ。
背筋を伸ばしたり、腹筋に力を入れたりして姿勢を正したり、呼吸を深くしながら作業するなど、身体の動きに集中するのも良い気分転換になります!
タスクを細かく分けてゲーム感覚にする、気分が詰まったらストレッチをするなど、細かいリフレッシュを入れてみてください。
③上司や同僚の些細な言葉に傷ついてしまう
感受性が高いHSPの人は、他者の1つ1つの言葉に敏感に反応してしまい、心が疲弊してしまうことがあります。
自己肯定感が低い傾向にあるため、何気ない他者の言葉が自己否定に繋がり、落ち込んでしまうこともあるでしょう。
例えば、以下のように考えたことはありませんか?
- あの言い方はきっと怒らせてしまったよな…
- 失望させてしまったのかもしれない…
- 〇〇さんに嫌われてしまったかもしれない…
HSPの人は、言葉を深く捉えがちな傾向にあります。
私は相手から言われて深く心に残った言葉を、相手は全く覚えていなかったことがよくあります。笑
気にしない方法のおすすめは「②他者の評価が気になる」で紹介した、他のことに集中して気を逸らす!という方法。
それでもあの一言が気になるんだよ!という方には、書籍「多分そいつ、今頃パフェとか食ってるよ。」をおすすめします!
誰かの一言で傷ついて思い悩んでも、言葉を発した本人はパフェでも食べて楽しく過ごしてるよ…とクヨクヨ思い悩むことの勿体無さや対処法について、可愛い猫の四コマを添えて軽快に教えてくれる良本です。
④急な変化に疲れてしまう
HSPの人には急激な変化が苦手な人も多く、人や環境の変化、新しい事業への挑戦など、激しい変化がストレスになってしまうこともあります。
自分から望んで新しい環境に挑戦する場合は良いのですが、職場の方針での変化(部署異動、転勤、昇進など)の場合、適応できないことも多いようです。
例えば、以下のように考えたことはありませんか?
- 新しい部署の人たちとの人間関係を上手く構築できない
- 新しいポジションでどう振る舞って良いのか分からず自己嫌悪に陥る
- こんなこと言って大丈夫かなと思って、会議などで発言できない
特に新しい職場や部署など、違った環境に身を置くことで受けるストレスが大きいのです。
私も、初めての職場では分からないことが当然なのに、それが自分の「能力不足」のように感じて自己嫌悪に陥ることがよくありました。
知らず知らずのうちにストレスを感じているので、仕事外ではリラックスすること。そして、良い意味で「初めてだから失敗はしょうがない!」と割り切りましょう。
⑤臨機応変な対応が求められる
HSPの人は、ひとつのことをじっくり考えてから行動する傾向にあり、臨機応変な対応が求められる環境はストレスになることが多いです。
私は病院で働いている時は、外来の急患対応や急な処置などのイレギュラー対応が普通だったため、常に戸惑ってうまくできないことも多かったです。
こればかりは、自分の心構えのみでは対処できないところでもあります。
現在このような職場にいて過剰なストレスを感じている場合は、上司に相談して比較的ルーチン対応の多い部署へ移動する、転職も考える、といったことも考える必要があるでしょう。
上司に相談する場合は「HSPの人が無理なく仕事を続けるためのコツ」で紹介した自己分析をしっかりとした上で、
- 業務のどの部分を負担に感じているか
- どういった業務なら自分の強みを活かせそうか
- 自分が考える希望の働き方、部署の提案
といった項目に重点を置いて伝えてみましょう。
もちろん希望が必ず通るとは限りませんが、負担を感じている状況について何らかのアドバイスや配慮がもらえるはずです。
相談しても全く配慮がない場合や、状況が好転しない場合、精神的に辛い場合は休職や転職に向けて動き出しても良いと思いますよ。
⑥音が気になって集中できない
HSPの人は、周囲の声や音などの刺激に敏感な人も多く、刺激に対して反応しすぎて仕事に全く集中できなくなってしまうことがあります。
例えば、以下のような経験はありませんか?
- 電話が鳴ると気がそれて、そのあとの仕事に集中できない
- 隣の人のタイピング音が常に聞こえてくる
- オフィスでの話し声が耳に入ってきて気になってしまう
声や音が刺激になって集中できず、仕事が遅くなったりミスが出たりして働きづらさがあるのです。
今はデスクワークをしていますが、周りの話し声で集中できなくなることがあります。小声でも意外と聞こえてしまいますよね。
音の刺激が多い職場で働き続けると、知らず知らずのうちに不安やストレスが溜まり、心が疲弊ししてしまう可能性もあります。
⑦周囲が忙しない環境で落ち着かない
HSPの人は周囲の環境にとても敏感です。周囲が忙しない環境も、長く働きづらい原因になってしまうことがあります。
周りが焦ったり落ち着かない環境だと、自分も焦ってしまい、集中できなくなってミスをしてしまうことがあります。
例えば、以下のように感じたことはありませんか?
- 自分も急がなくてはいけないと感じ、気持ちもどんどん焦っていく
- 早く仕事が終わらせないといけないと感じて、休憩中もうまく休めない
焦ると自分本来のパフォーマンスを発揮できず、ミスをしてしまうこともありますよね。
ミスをすると自己嫌悪に陥ってしまい、落ち込んでパフォーマンスが低下してまたミスする…といった悪循環に陥ってしまいます。
HSPの人どうしても環境に左右されてしまうため、落ち着いた環境で働くのがベストです。
自分が落ち着いて仕事できる環境に配置転換を希望するか、リモートができる職種に変えるなども考えてみてください。
私は、職場のお昼休みに耳栓をつけて寝ています。これだけで全然休んだ感じが違いますよ!
HSPの人が無理なく仕事を続けやすい環境5選
ここまで、HSPの人が「仕事を続けにくい原因」について解説してきました。
一方、HSPの人にとって「仕事を続けやすい環境」もあります。
HSPが原因で転職を繰り返した私も、今は変化の少ない職場で落ち着いて働くことができています!
ここでは「HSPの人が無理なく仕事を続けやすい環境」を5つご紹介していきます。
自分が落ち着いて働ける環境を見つけるために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 自身の強みが生かせる環境
- 相談できる人や体制がある環境
- 柔軟な働き方ができる環境
- ノルマが厳しすぎない環境
- リモートワークなどパーソナルスペースが保たれている環境
①自身の強みが生かせる環境
HSPの人にも多くの強みがあり、その強みを生かすことで自分の力を発揮することができます。
例えば、
- 共感性が高い(人の心や痛みを解決する仕事)→ 看護師・セラピスト・カウンセラー・コーチングなど
- 物事を深く処理する(正確さが求められる仕事)→ エンジニア・経理・事務など
- 感受性が高い(感性や想像力が求められる仕事)→ デザイナー・カメラマン・動画編集者・ハンドメイド作家など
など、HSPの強みを活かせる仕事が多数あります。
私は、病院勤務から資格を活かした企業の専門職に転職しました。今の仕事も苦労がありますが、以前より刺激や変化が少なく落ち着いて仕事できています。
自分の強みを分析して、その強みを生かせる仕事、環境で存分に自身の力を発揮しましょう!
②相談しやすい体制が整っている環境
共感性が高く、相談することのハードルが高いHSPの人にとって、職場の相談しやすさやサポート体制が整っていることはとても大切です。
相談しやすい体制が整っていると、
- 仕事に迷った時にすぐに相談できる
- 心理的安全性が守られ、最大限のパフォーマンスを発揮できる
というメリットがあります。
現在の職場は、コミュニケーションを密にとって行うことができているため、とても安心感があります。
相談しやすい環境では、自分の状況や悩みを共有できるため、より自分の強みを活かした働き方ができますよ。
③柔軟な働き方が許される環境
HSPの人は「仕事に行かなければならない」というプレッシャーに対しても、大きなストレスを受けていることがあります。
それが辛くて仕事が続かない…という人は、柔軟な働き方が許されている職場だと安心感を感じて仕事が続けやすくなりますよ。
例えば、
- リモートワークで、働く場所を選ぶことができる
- 時短勤務など、希望に応じて出勤時間を変更できる
- フレックス制度により、1日の仕事量を調整することができる
- 有給が取りやすい
なかなか全ての希望が叶う職場環境を見つけることは難しいかもしれません。
ですが、HSPの人にとって、自分のペースを保ちながら仕事ができる環境を選ぶことが大切ですよ。
私の今の職場は自分でスケジュール管理ができ、仕事の閑散期には好きな時に有給を取ることができます。もちろん繁忙期は大変ですが、自分でコントロールしながら仕事ができていて満足しています!
④ノルマが厳しすぎない環境
HSPの人にとって「ノルマが厳しすぎる環境」は、ストレスや不安の原因になってしまうことがあります。
ただ、ノルマが一切ない職種は見つけるのが難しいでしょう。
そこで提案したいのが、
- 努力すれば達成できるノルマ、目標である(法定残業時間・年間360時間内に収まる)
- ノルマの設定、達成状況に関して適切なフィードバックがある
が整っている職場です。
こればかりは実際に入職してみないと分からないことではありますが、ノルマが達成できなくても、上司や先輩と今後の課題や方針をしっかり話し合えるような環境がベストでしょう。
⑤リモートワークなど人との関わりが少ない環境
HSPの人は繊細で敏感な特性があるため、人と長い時間関わると疲れてしまう人がいます。
そのようなタイプの人は、物理的に人との関わりが少ない環境を選ぶこともおすすめですよ。
コロナ禍以降、リモートワークを導入する会社も増えており、人と直接話さなくてもできる仕事も増えています。
- 社内の人と関わらない職種:警備員、トラック運転手、棚卸し、ピッキング作業員、清掃員など
- 社外の人と関わらない職種:事務職、社内SE、校正・校閲、産業カウンセラーなど
- 在宅ワークしやすい職種:翻訳家・Webデザイナー・プログラマー・SEO記事ライター・システムエンジニア
「とにかく人と話すのがストレス」という方は、人との関わりがなるべく少ない環境を探して見ると、自分に合った職場が見つけられるかもしれません。
HSPの人が仕事について思い詰めないためのポイント3選
仕事が続かない、仕事が辛い、と悩んでいるHSPの人は、自分でも知らないうちに無理をしすぎています。
自分に合った職場環境を見つけるのも大切ですが、仕事について思い詰めない考え方をすることもとても大切ですよ。
ここでは、仕事について思い詰めないための3つのポイントをご紹介します。
- 無理して結果を出そうと焦らない
- 責任を背負いすぎない
- 仕事は人生を豊かにするものと理解する
それぞれ解説していきますね!
①無理して結果を出そうと焦らない
HSPの人は「仕事で結果を出そう!」と自分にプレッシャーをかけるのはあまりオススメできません。
もちろん、仕事で頑張りたい気持ちは大切ですが、結果よりも自分のやりがいに目を向けた方が良いのです。
自己肯定感の低い傾向にあるHSPの人は、思うように結果が出ないと自分を否定したり、強い劣等感を感じて周囲の目線を好意的に受け取れなくなったりします。
結果にフォーカスするのではなく、
- 人の役に立てている感じがする
- 仕事をしていて苦痛を感じない
- 時間を忘れて没頭できる
という感覚に集中すると良いですよ。
そうすることで、過剰なプレッシャーを受けず、自分のペースで仕事を続けることができるはずです。
HSPの人は、「結果」ではなく「やりがい」にフォーカスしましょう。
今は変化が少ない職種で働いていますが、穏やかに仕事を続けられている幸せを噛み締めています。
仕事に余裕ができれば物足りなくなるかもしれません。
挑戦したいことがあれば、まずは副業や趣味などで取り組んでみるのも良いと思いますよ。
②責任を背負いすぎない
HSPの人は、真面目で必要以上に責任を感じています。
自分で「責任」という名のプレッシャーをかけて、苦しんでしまうことがあるのです。
しかし、社員1人のことで部署や会社全体が傾くことはあり得ないでしょう。
「自分でやらなくては」というプレッシャーを感じすぎると、悩みを抱え込んだり、人に相談できなくなってしまいます。私がそうでした…。
このように考えてみてはいかがでしょうか?
- 自分の与える影響は大きくない
- 自分はあくまでチームの1つのピースである
- 責任は自分1人で背負うものではない
仕事をする上で、責任感を持つことは大切です。
ただ、仕事はチームでするもので、責任は自分1人で背負うものではない、と考えると少しは楽になりませんか?
③仕事は人生を豊かにするものと理解する
HSPの人は、仕事に対して強い責任感と理想を持っているため、自分で自分にプレッシャーをかけていることが多いです。
仕事は、お金や成長を与えてくれる「人生を豊かにするもの」であるはずです。
辛いと感じる仕事や環境に無理してしがみつくことはありません。
私は退職するたびに「自分はダメだな」と落ち込んでいましたが、自分に合う職場を見つけた今は、転職して良かったと思っています。
仕事が辛く、「休みたい」「辞めたい」と思うならば、社会保障制度を使って仕事を休むことも可能ですよ。
心身が辛いなら「傷病手当金」「失業給付金」があり、最大2年6ヶ月はお金を受け取ることができるのです。
ゆっくり休んでから、自分の人生を豊かにするような職場を探していきましょう。
参考になるサイト・動画
まとめ:無理なく働いて人生を豊かに
HSPで仕事が続かないという人に向けて、無理なく働くコツをお伝えしてきました。
大切なのは、
- 自分を理解し、自分に合った環境や働き方を理解すること
- 大切なのは「心身の健康」ということ
- 辛かったら休んでもいいこと
自分に合った環境で無理なく働いて、人生を豊かにしていきましょう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。